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ドキュメンタリー映画「麻てらす よりひめ岩戸開き物語」

去る1月23日に映画「麻てらす よりひめ岩戸開き物語」を鑑賞しました。
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上映前後には吉岡敏郎監督のお話があり(精麻によるお祓いもありました。)、日本の麻文化や撮影にまつわるお話を聞くことができました。
映画の後に懇親会もあり私も吉岡さんと少しお話しさせていただきました。
厚生労働省が文化庁より立場が上なのか大麻草のイメージがなかなか回復しないが地道に活動しましょうと励ましの言葉をいただきました。
映画の製作には4年もの歳月がを費やされ、今では撮影できない場所もありとても貴重な映像資料も多くでてきます。
映画は10のエピソードで構成され、日本の風土や民俗文化が美しい映像となり感動的なシーンの連続でした。
映像からは各地の大麻草に関わる方々と監督との深い信頼関係が伝わってきます。また多くの方が大麻草文化が衰退していくことを憂えています。

大麻草を糸にするのは相当な修練が要り、伝えていかなければ途絶えてします。よりひめという資格制度を設けて技術を伝承している女性たちがいます。
彼女たちは百人帯の製作に挑戦したり、平家の末裔が暮らす秘境の祭事用大麻上衣をかなり傷んだ状態から修繕します。大麻布にまつわることが貴重でかけがえのないものだからです。
岐阜県神戸町の日吉神社での火祭りでは村を挙げてオガラを松明に仕立てます。安全性や明るさ、持続性などの理由で他の材料では務まらないとのことです。
産後のへその緒を麻の紐で縛るエピソードがあります。
自宅での出産という一大事に撮影を協力してくださったのは、この文化を伝たいという気持ちがとても強いからでした。

美しい繊維を取り出す過程の茹でる、水につけて発酵させる、繊維を剥がす、一つ一つ重なることなく干して乾かすといった過程も丁寧に収録されています。
100年以上前に編まれた綱を代々愛用している方々もいて大麻草の繊維の強さに驚かされます。

かつて服を作るというのは簡単な話ではありませんでした。過去の人々は身を削って糸を紡ぎ、布を織っていました。
その衣服は何代にも渡って継ぎはぎに修復されながら使われてきました。
大量消費の物に溢れた現代では想像もつきません。
「着るものはただの物ではない、心がある」 映画では民俗学者田中忠三郎のメッセージも伝えています。

「麻てらす よりひめ岩戸開き物語」は全国で自主上映されています。
今回の上映会はシェアハウスで催され、写真の精麻をはじめ精麻を用いたアクセサリーやグッズが販売されておりました。
各地で特色あるワークショップも同時開催されていたりするのでぜひお出かけしてみてください。

土偶の模様は大麻繊維の紐を押し付けたものです。
太古縄文時代から今ほど日本の大麻栽培が衰退した時期はないそうです。それを危惧している人は日本中にいます。
私も何らかの助けになるように努めていきたいと思います。

高野泰年

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