「二所ノ関親方横綱人生道」二年間ご視聴ありがとうございました。
東海ラジオ「二所ノ関親方横綱人生道」は9月26日の放送をもって終了した。
二年もの間、大相撲の魅力を伝えるべく様々な事柄を親方に解説いただいた。
現役時代は寡黙で有名だった二所ノ関親方だが、お話は抜群にうまく、必ずオチを付けて笑いを狙っていた。
私も月一回の出演で親方にいろいろと質問してきたが、事前の打ち合わせ無しにほとんど言い淀むことなく回答されていたのは本当に驚きであった。
現在は審判部の一員として職務をされていているが、たまには中継で解説を聞かせて欲しいものである。
さて、二年の間に荒磯親方は二所ノ関親方に昇格し、部屋は田子ノ浦部屋から筑波大学へ、そして茨城県阿見町に二所ノ関部屋を設立した。ご結婚もされている。
コロナ禍真っただ中の自粛続きの3年間だったが、二所ノ関親方周辺は目出たい話題が尽きなかった。
その間、日本の大麻草事情はどうなったか、先日厚労省は大麻規制小委員会のとりまとめを行った。
産業大麻(繊維用大麻)の規制は大幅に解除され、伝統産業から現代農業へと歩み出すことになった。
医療大麻については導入することがはっきりしたが、THCを含む医薬品を認めるのかは不明である。
そして嗜好大麻は使用罪を導入する方針が固まった。
厚生労働省 大麻規制小委員会
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25666.html
速報】医療用大麻、解禁へ 厚労省小委員会が方向性まとめる 大麻「使用罪」創設も
https://onl.la/nvm5DA5
これらはあくまで厚労省内のとりまとめだが、日本が世界の逆を行って大麻後進国になる恐れは十分にある。
THCを含む医薬品を解禁しなければ医療大麻の恩恵の半分も受けられない。
使用罪についても世界のハームリダクションの潮流の真逆であり、大麻規制小委員会が述べる導入の理由には論理性も事実の裏付けもない。
これまで大麻についてダメ。ゼッタイ。で有害性ばかりを主張してきた厚労省。
医療大麻を解禁するということは大麻草の健康効果を認めたことになる。
これまで産業大麻も含めて嘘をつき続けてきた責任を問われなくてよいのだろうか。
そもそもTHCをどれくらいの摂取したら有害なのか?
その有害性で年間何名が亡くなり、緊急搬送や入院は何名くらいいるのか?
当然答える義務があると思う。
コロナワクチンの副反応で1800人以上が亡くなっているが、大麻は年間死者数ゼロだ。
どっちが危険で違法にすべきか、考えるまでもない。
厚労省の信用は落ちる一方だが、まだ良心や自浄作用があることを期待して私たちは声を上げていくしかない。
諸々の事情でラジオ番組「二所ノ関親方横綱人生道」は終了することになったが、これからも不滅の国技、大相撲の発展を見守っていきたい。
二所ノ関親方は武術雑誌「秘伝」で四股とてっぽうについて取材を受けたが、知っていることの半分も話さなかったそうだ。
そう、大相撲の奥義は未だ解明され尽くしてはいない。
これから二所ノ関部屋から革新的な力士を生まれでることを楽しみにしたい。
高野泰年