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<ちょっと真面目な麻の話>の第3弾、無事に放送される

東海ラジオ<ちょっと真面目な麻の話>の第3弾は医師の正高佑志氏をゲストにお招きした。
私が初めて彼を知ったのは日本臨床カンナビノイド学会の学術集会の講演でもう6年ほど前になる。
その後彼はグリーンゾーンジャパンを設立し、精力的に講演活動をしている。
またメディアや警察にも大麻に関する誤った報道や発表があれば苦情を入れ、政治家や厚労省にも積極的に働きかけている。
グリーンゾーンからはカンナビノイド患者団体PCATを派生させている。
正高氏は精神科医の松本俊彦氏と大麻使用者調査を手掛けているが、この調査はネットでも記事として取り上げられて大きな話題を呼んだ。
彼は活動家を自称する通り、あらゆる手段をもって日本に大麻合法化をもたらそうとしている。
常にイベントを企画しているので、休日の全てを活動に費やしているのではないだろうか。
私は番組で正高氏を<スポーツ的に表現すると、正高さんはまずフットワークが軽い、手数も多い、ネットを駆使してるからリーチも長い>と表現した。
大麻がテーマの番組なのでリスナーに爽やかな印象を持ってもらいたかったのだが、彼のポシティブでエネルギッシュなところをうまく表現できたのではないだろうか。

3月14日放送回では正高氏の経歴や大麻に関わり始めたきっかけ、松本医師との大麻使用者調査についてお話しいただいた。
厳罰主義の日本での大麻使用者アンケートは回答を得るのが難しい所だが、ネットを駆使することによって国が主導した調査を遥かに上回る質と量の聞取りを成功させた。
調査結果は使用者は概ね仕事をしながら大麻を使用しており、危険な量を接種しているケースもアルコールの半分以下であった。
この結果は海外の大規模調査とほぼ一致するものだが、日本で行われたことに意義があり、その内容を地上波放送で紹介できたことの意義も大きいと思う。
厚労省はこの結果を無視せず、反論するなり、独自の調査をやり直すなりして欲しい。
大麻を吸えば廃人になるというようなデマをいつまでも吹聴するのは許されることではない。

3月21日放送回では使用罪やハームリダクション、大藪大麻裁判について解説いただいた。
医師の中でも医療大麻に消極な人の方が多いというのはとても残念なことである。
私は製薬会社が医師を抱き込んでいることが原因かと思っていたが、それよりも大麻に対する医師の関心の無さの方が問題のようだ。

ハームリダクションについてはこの番組で何度も取り上げているが、今回もしつこく訴えた。
いつも欧米に前習えの国がこと大麻や薬物政策に関しては真逆に進みたがる不思議。
非犯罪化しない限り、使用者はリスクが高過ぎて大麻について語ったり、デモをすることもできない。
逆に言えば、ハームリダクションや非犯罪化が大麻合法化への一番の近道だと思う。
大藪大麻裁判はその意味でも非常に重要で、一人でも多くの方がこの裁判の進め方や大麻政策のおかしさに気付いて欲しい。

コロナワクチンの特例承認やデルタ株用のワクチンをオミクロン株対策で接種させるデタラメぶりを見ると、厚労省は製薬会社に利益誘導しているようにしか私には思えない。
医療大麻の導入が遅れているのは厚労省にそれほどのうま味がないからかもしれない。
そもそも厚労省が国民の方を向いていないのが問題なのだが。

日本では市民もメディアも為政者も役所も大麻に対する知識が圧倒的に欠けている。
「ちょっと真面目な麻の話」のようなプログラムがワイドショーやバラエティーで放送されるようになれば一気に流れが変わるだろう。
新型コロナウィルスが発見されて以降連日大げさに報道され、日本人の生活習慣が変わってしまった。
マスコミや公共放送はそれほどの威力がある。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、ベンツ、その他層々たるグローバル企業が大麻産業に参入しているが、ほとんどの日本人は知らない。
厚労省は知っていても黙っている。だから市民にともかく知ってもらう事。
この番組がその突破口になって欲しい。

番組の最後に<大麻に肯定的な話をしたが、リスナーには裏どりして欲しい>と伝えた。科学的根拠や合法化された結果がネットに上がっている。
ニューヨークやタイの嗜好大麻合法化に納得できるはずだ。インドでは四千年の大麻の歴史がある。宗教や文化に根差して、吸ったり飲んだりしてきている。
少し調べれば日本が異常なほどの規制を掛けていることに気付いてもらえるだろう。

進行の村上アナウンサーには本当に助けてもらっている。
<二所ノ関親方横綱人生道>でもお世話になっているのだが、この番組では大麻に関してフラットな立場で、論理的に進行していただいている。
番組内で彼が法学部卒であることを明らかにしているが、おかげで番組がきりっと引き締まった感じになっている。
この場を借りて御礼申し上げたい。

大麻油のお店での収録後対談は大麻合法化に向けての作戦会議のような内容である。正高氏があらゆる角度から取り組んできたことがわかる。
今後の進むべき道が提示されていると思う。

ちょっと真面目な麻の話
3月14日放送 聞き逃し配信

3月21日放送 聞き逃し配信

収録後対談

参考記事
日本初の大麻使用者への大規模調査で判明 「おおむね健康に暮らせている」
https://onl.la/Se5da1h

大麻取締法を裁く裁判
https://onl.la/zLAgvYL

公正中立な大麻裁判を望む!
https://onl.la/pQFtFTE

 

高野泰年

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