「ちょっと真面目な麻のTV」第５回 ハームリダクション＜刑罰より治療を＞！
３月25日に<ちょっと真面目な麻のTV>の第５回が無事に放送された。下記サイトで動画公開中である。
＜大麻で逮捕されたらどうなる？＞を軸にハームリダクションについて今回もしつこく解説している。
薬物依存には刑罰より治療を！と言われても、誰もがすぐには理解できないと思う。
しかし世界中で様々な試みがなされた結果、刑罰を科しても依存症が悪化するだけで社会的損失が増えるだけであることが判明している。
元々、何かの問題を抱えている人が薬物依存に陥るところに、刑罰により収入や人間関係を失ったりすると、その人はますます苦境に陥り薬物が手放せなくなる。ます元々の問題の解決に取り組んで、次に薬物依存も進めていくのが適切なのである。
薬物依存者に刑罰を科すのは、困っている人間にさらに困らせているだけで正義でも何でもない。ただの弱い者いじめである。
刑罰を科されることを恐れて依存者は病院にも相談できない(けっこうな確率で医師により通報される)。これでは治療もままならない。
全て刑事罰が状況を悪くるする原因となっている。
しかし、薬物依存者支援団体であるやっかれんやダルクですら、この原理を理解しきれていないようだ。
本来なら彼らが薬物の非犯罪化を法務省や厚労省に強く働き掛けなければならないのに積極的な行動が見られないのだ。
それほどハームリダクションを心から理解するのは難しいことなので、番組でも引き続き念入りに解説していきたい。
今回はあさのあさこさんが神宮御苑や岐阜県安八郡神戸町の日吉神社に公式に訪問している。
神宮御苑は宮内庁や環境庁の管轄で、なかなか取材が認められないところをゆるキャラでの撮影が許可されている。
日吉神社で行われる神戸山王まつりは重要無形民俗文化財であり、公報の方に解説をいただいたり、あさこが松明を持たせてもらったりすることはとても名誉なことである。
これは「ちょっと真面目な麻のTV」は公的機関にも認められた、れっきとしたプログラムであることを示している。
こうした事例を積み上げていくことにより、公官庁や国会議員が私たちの質問や取材を拒否できないような所まで番組の存在感を高めていきたい。
二月中旬に法務省と厚労省に質問状も送っているが、放送日までに返答がなかったので番組内で催促のテロップを入れている。
国会議員全708名へのアンケートは3月15日に一斉発送した。回答期限は3月末としてあるが、回答を得られるまで延々と催促する所存である。
回答項目は以下の通り
１. バイデン米大統領の大麻非犯罪化声明についてどう思われますか？
（ 賛同 反対 ）
２. 大麻の依存性がカフェイン程度であることをご存知ですか？
（ 知っている 知らない ）
３. ハワイ州が大麻合法化に向かっていますが、産業創出として大麻に魅力を感じますか？
（ はい いいえ ）
４. 国連人権理事会が薬物の個人使用に刑事罰を科さないように勧告していることについてどう思われますか？
（ 賛同 反対 ）
５．「ちょっと真面目な麻の TV」に出演していただき、インタビューまたはご解説をいただくこと
は可能でしょうか？
（ はい いいえ 応相談 ）
こちらも進行状況を番組で伝えていく予定である。
高野泰年
