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環境に良く高性能な産業大麻

2018年12月20日にアメリカのトランプ大統領が産業用大麻の合法化を含む2018年度改正農業法案に署名し、法案が成立した。

トランプ大統領、産業用大麻栽培を合法化する法案に署名
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/01/8409093a112551d3.html

これまで各州ごとに合法であったり、違法で合ったりしたが、連邦法で合法となりアメリカ全土で大麻草が産業用に大規模栽培できることになった。
法案を後押ししたケンタッキー州の議員は「農業所得が減少し、生産者が苦境にある中、産業用大麻は農家の未来にとって明るい材料だ」と喜んだ。
この法案における産業大麻とは精神作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の濃度が乾燥重量ベースで0.3%以下であるものです。

産業大麻の概念はヨーロッパでもTHCの濃度が0.3%以下のもので品種によっては濃度が0%のものもあります。
栃木県で盗難対策のために長年かけて開発された低THC品種のトチギシロは無毒大麻と言われています。大相撲の横綱の化粧まわしはこのトチギシロが使われています。

現在日本で生産される大麻草は主に紐や神事用の縄になりますが、欧米で産業大麻に期待されている製造物は多岐にわたります。
衣類、食品、飼料、油、エタノール燃料、建材(土壁、屋根、ブロック)、紙、炭、化粧品、プラスチック、バイオマスなどなど。

かつて自動車王ヘンリー・フォードは大麻草などの樹脂製ボディの車を大麻草など植物を発行させたエタノールで走らせました。
現在、メルセデスベンツ、BМW、アウディが大麻繊維と既存のプラスチックを混ぜた素材を車体の内装材に使用しています。
通常ガラス繊維を混ぜていたのが、大麻草などの植物繊維がより軽く強度が高いため、自動車リサイクル法の制定に相まって代替されていっています。

大麻草は3カ月で3メートル以上に生育し、連作可能で農薬も使いません。土壌も改良する環境にとても良い植物です。
その可能性を世界中の企業が活かそうとしています。大麻草絶滅に向かう日本がこのままで良いわけがありません。

今日本では北海道ヘンプ協会が大規模栽培を実現するために規制と戦っています。
北海道の気候に合った産業大麻の種子を輸入することが許されず計画が止まっています。
また北海道では新規の大麻栽培の免許を許可していません。
この度の選挙で新しい知事が誕生しました。新知事が世界に目を向けて正しい方向へ転換していくことを願っています。

産業大麻については「ヘンプ読本―麻でエコ生活のススメ」赤星栄志著、築地書館発行 に詳しく解説されています。
大麻草の様々な製造物、収益性、未来への展望について関係各所への取材と様々なデータを用いた正確な分析がなされている名著です。

高野泰年

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