「大麻取締法、使用罪導入で合意 」ニュースは誤報?
次回で最終回となると見られる「大麻等の薬物対策のあり方検討会」だが、第5回で
『「なぜ大麻がいけないのか、どんな健康被害や社会的弊害をもたらすのか」という根拠を少し考えてみないといけない。』という発言があった。この検討会を象徴していると思う。有害性の根拠を少しも考えていないのだ。
第2回でTHCの有害性についての報告があったが、全く内容が足りないし、使用罪を設置する決め手がない。合法化に向かう海外の動向を考えるとなおさら説得力がなかった。
検討会のとりまとめの素案を見ると国内の研究結果が羅列されているが、この大麻後進国の研究結果がどれほど参考になるだろう?
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000158516_00006.html
有害性を主張する調査は前面に出すが、繊維用大麻の安全性を示す調査など都合の悪いものは隠している。
「繊維型大麻草およびその濃縮物中のカンナビノイド含有量の調査」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafst/25/1/25_763/_article/-char/ja/?fbclid=IwAR0h2yLtNUyCFHj_kV_zJcVT3Yjp-F1dwY4A1V3RyJ5ZD1Himp7hR4iVj2w
これまでの厚労省の姿勢もあり、不信感は拭えない。
そこへ来て使用罪導入のフェイクニュースである。使用罪について委員全員のおおむねの合意が得られたと報道されているが、松本俊彦委員から事実に反すると声明があった。
https://www.47news.jp/news/6250553.html
発信者の共同通信単独のデマなのか、厚労省が仕掛けたものか? 報道を即座に否定しないので厚労省が黒幕と思われる。
この検討会は議事録を出すのがともかく遅い。意図的に遅らせているのだろう。第6回の議事録を早急に公開させて使用罪の合意のくだりを確認したい。どうせいつものごとくダメ。ゼッタイ。陣営の誰かが不規則発言したのだろう。
厚労省が謀略を企てているのは間違いないので、しっかり追求していきたい。
このフェイクニュースは高くつくだろう。
見事な墓穴を掘ったものだ。
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https://www.mhlw.go.jp/form/pub/mhlw01/getmail
高野泰年