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「ちょっと真面目な麻のTV」総集編が放送される

「ちょっと真面目な麻のTV」第19回と第20回はそれぞれ令和6年6月29日と7月4日に無事に放送された。
第20回は総集編としてこれまでのダイジェストを放送した。
一年半の間にいろいろなことに挑んできた。厚労省や法務省に散々電話して、訪問しては追い返されてきた。
国会議員達はアンケートに答えてくれないし、出演もしてくれないので「バカでもわかる大麻合法化の国益」を自費出版した。
アンケートを全国会議員に送るのにも費用と手間が掛かっている。電話で回答を催促しても反応は乏しかった。書籍の出版も出費が大きく、我ながら消耗する戦いであった。
後に議員が番組に出演してくれたのは改正大麻取締法が国会で審議されて、大麻行政の異常さを理解したからだ。
大麻の国民的議論を起こすことを目的に番組を放送してきたが、結局は時の流れを待つしかなかった。そしてよりにもよって大麻使用罪が創設された。
本当に無念である。
付帯決議が成され、刑罰は慎重に科すことと逮捕される心配なく相談できる窓口を設けることが明文化されたのが救いだった。
使用罪と真逆の方針だが、世界の非犯罪化の流れに一応迎合したようで、政府は3月に国際麻薬委員会でハームリダクション政策に賛成している。
国内でハームリダクションを実践している様子がなく、相変わらずダメ。ゼッタイ。をやっているが。

ここ数週間、私は法務局や愛知県の人権啓発施設に通っている。人質司法を人権問題として取り組んでもらうためだ。
政府は大麻所持・使用で刑罰を科さなくても、逮捕拘禁するなどの嫌がらせをしてくるような気がしてならない。
年末に発行を予定している書籍には番組終了以降の活動とその成果を記していきたい。戦いはまだまだ終わらない。

<ちょっと真面目な麻のTV>には多くの活動家やジャーナリスト、アーティスト、事業者、弁護士、国会議員の方々に出演いただいた。皆様に感謝したい。
またマリファナマーチ、ストリートカンナビススピーチ、東京国際カナビス映画祭、TOKYO420などのイベントに参加させていただいた。
全て魂の籠った活動だったし、来年以降も盛り上がって行って欲しい。
特にさんと“ありがとう大麻くん”が薬物乱用防止ヤング街頭キャンペーンに出掛けてダメ。ゼッタイ。くんと一緒に撮影できた時は痛快であった。
岐阜県の自民党議員は誰も出演してくれなかった。本当に腹立たしい。口にすら出さないという姿勢が大麻をタブーにしてきたのだ。

日本の大麻合法化は外圧と蔓延によって実現するのではないかと私は思う。
世界中で合法化地域が増えている。厚労省もそれを認めざるを得ないため、有害性の根拠はどんどん薄れていく。
若者は情報も早く、海外で大麻を経験してきたりする。日本国内でも大麻や代替カンナビノイドを摂取するだろう。
そしてカンナビノイド業界は技術革新を繰り返し、規制を乗り越えて商品を供給しユーザーを増やしつづけるだろう。
ハームリダクション政策で取締りが緩くなるのも追い風である。
厚労省が規制しようにもその流れは止まらない。

ダメ。ゼッタイ。の麻薬覚せい剤乱用防止センターのサイトには大麻合法化地域の地図が掲載されている。医療大麻の合法化地域はかなり増えていて、ダメ。ゼッタイ。は説得力ゼロ。
https://dapc.or.jp/worldtopic/
<国際的な薬物の規制状況>と題して、都合のいいニュースだけ紹介している。ドイツが大麻合法化したことは当然スルー。ハームリダクションという文字がどこにも見つからない。

政府は押し寄せる情報にしっかり対処しないと取り返しのつかないほど信用を失うだろう。
常に事実を伝えていないと肝心な時に信じてもらえない。
フェンタニルなど本当に危険な薬物が流通した時に警告を発しても、<またデマを言っている>と聞いてもらえず、国民を蔓延から守れないということが起こり得るのだ。

次回7月27日はいよいよ最終回、<大麻で逮捕させない>のためにできることを探っていく。
カルロス・ゴーン元日産自動車社長の弁護を担当した高野隆氏と共産党の倉林明子参議院議員が出演する予定。
番組でやりきれなかったことはたくさんある。この最終回をステップにさらに突き進んでいく所存である。

ちょっと真面目な麻のTV(ぎふチャン)

高野泰年

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