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アメリカでの公的な調査結果

1938年にニューヨーク市のラガーディア市長が大麻の有害性について薬理学、心理学、社会学、生理学などの研究者を集めて委員会を設立して調査を行いました。
1944年に報告された結果は「大麻は大麻の長期使用は肉体的・精神的・道徳的な退行につながらず、継続的に使用した場合でも、何らかの永続的な有害効果は認められない」でした。
さらに、犯罪と大麻使用との関係性はない、性欲を高める作用は無い、使用を突然やめても禁断症状を起こさないとしています。

この調査はアメリカが1937年に大麻の使用を実質的に禁止にした大麻課税法が制定された翌年に行われています。
そんな時にニューヨーク市長が公的な調査をした結果、大麻の安全性を立証してしまったという貴重な例です。
しかしこのような調査結果があっても1996年のカリフォルニア州での住民投票で合法化されるまで医療大麻は認められませんでした。

1994年にアメリカ国立薬物乱用研究所(NIDA)のジャック・ヘニングフィールド博士とカリフォルニア大学のニール・べノウィッツ博士が調査をした結果は
「大麻はアルコールやニコチンやカフェインよりも依存性や離脱症状が弱い」です。
依存性(薬の使用を止められない状態になること)は強い方からニコチン、ヘロイン、コカイン、アルコール、カフェイン、大麻です。
離脱症状(連用している薬物を完全に断った時に禁断症状が現れることで、身体依存を意味する)もこれらの中で大麻が最も弱いのです。
つまり、大麻は酒やタバコやコーヒーより中毒になりにくいことは医学的に証明されているのです。

研究結果ではありませんが、オバマ元大統領が米誌『TheNewYorker』のインタビューで大麻がアルコールより安全だと答えた話も有名です。
https://www.cnn.co.jp/usa/35042744.htm
「何度も紹介されている通り、私も子供のだった頃に大麻をすったことがある。
悪い習慣だという点では若い時から大人になるまで長年吸っていたたばこと大差ない。
アルコールよりも危険が大きいとは思わない」と語った。
さらに、「個々の消費者に与える影響という点では」アルコールより危険は小さいとも指摘。
ただ、「勧めようとも思わないし、自分の娘たちには悪い考えであり時間の無駄で、
あまり健康的ではないと言っている」と釘を刺した。

医療大麻や嗜好大麻が合法化されている州もありますが、現在もアメリカの連邦法ではどちらも違法です。
日本政府は大麻の危険性について何ら根拠を示していません。大麻草に関してはアメリカに占領されたままです。

注意:文中の「大麻」は精神作用のあるTHCを含んだものを指します。アメリカでは植物としての大麻草をヘンプといい、精神作用のある部位をマリファナと呼びます。
日本では植物も大麻、違法薬物も大麻です。アメリカでマリファナと呼ばれるものは花穂や葉の部分ですが、大麻草の一部という意味では大麻です。
日本では麻と大麻で使い分けたりしますが、これで大麻草と麻を別の植物と認識する人を増やしてしまいました。
この言葉の使用法は本当に難しいのです。

参考文献 カンナビノイドの科学―大麻の医療・福祉・産業への利用 佐藤 均【監修】/日本臨床カンナビノイド学会【編】
医療大麻の真実 福田一典著 明窓出版

高野泰年

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