厚労大臣記者会見で質問をする
10月24日に私、高野は厚労大臣会見に参加した。
質問は「アルコールと大麻の有害性の比較」と「アルコールは薬物なのか?」の二問。どちらも煮え切らない回答であった。アルコールが薬物=ドラッグなのは当たり前なのだが、それを認めると日本の薬物行政は矛盾だらけになってしまうからだろう。
ただ否定も肯定もできない所にウソはつけないという姿勢が見える。
11月11日の記者会見では番組スタッフが参加し、CBN規制に関して「パブリックコメントはセレモニーなのか?」と「山梨学院レスリング部の転落事件はアルコールが原因ではないのか?
」の二問を尋ねた。パブコメは例によって無意味なものになる予感がする。転落事件についてはCBNとの因果関係は否定された。
厚労省はCBNの精神毒性を主張しているが、実際には事件は起きていない。また身内だけで薬物指定を決めてくるだろうか。
厚労省サイトに大臣記者会見の内容が公開されている。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/index.html
今後予定している主な質問は主に以下の通り。
・改正大麻取締法の付帯決議にある、支援や治療は行われているのか?若者を徒に逮捕しているが有識者会議で問題になっていたはずだが?
・医療大麻は合法で、嗜好利用は刑罰というのはおかしくないか?同じドラッグであるアルコールとの差があり過ぎる。
・大麻使用者調査は倫理的に問題があるとカンナビノイド事業者との裁判で述べているが、毎年5000人も逮捕しているのになぜ実行しない?
・急な規制でカンナビノイド事業者が多くの損失を出している。事業者を何だと思っているのか?
・国際整合性とか国際協調主義という言葉が空しく響いている。大麻所持・使用の厳罰化やアルコールを薬物を見なさないのはどこの国と足並みを揃えた結果なのか?
・昨年の大麻取締法改正で定められたTHCの規制値があり得ない数値で、それがバームなど口に含まない物にも適用されているのはどういうことか?
厚労大臣記者会見は15分間で、他の新聞社などのメディアと協調して臨まねばならない。ゆえに質問は短く数問に留めたい。
会見は月に8度あり、国会内で行われた場合私たちは参加できない。
番組3年前に番組を始めた時は厚労省に質問をしても無視され、庁舎の前まで行っても門前払いされていた。
それが庁舎の9階の会見会場に入り、大臣に直接質問できるまでになったのは感慨深いものがある。
この機会を無駄にしないように大麻行政の問題を簡潔かつ鋭く追及してきたい。
ちょっと真面目な麻のTV
高野泰年
