産業大麻はやはり安全
「繊維型大麻草およびその濃縮物中のカンナビノイド含有量の調査」は厚労省麻薬取締部 鑑定課の杉江謙と阿久津守により一昨年の夏にまとめられました。
結論は「産業大麻を濃縮してもTHC による幻覚作用はほとんど得られない。でも乱用者による盗難は要注意。」とのことです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafst/25/1/25_763/_article/-char/ja/?fbclid=IwAR0h2yLtNUyCFHj_kV_zJcVT3Yjp-F1dwY4A1V3RyJ5ZD1Himp7hR4iVj2w
現在大麻農家は栃木県を除き、盗難防止のために鉄柵や防犯カメラの設置を義務付けられ、栽培地は人目につかない所で位置情報も秘匿することになっています。
栽培免許は一年毎の更新でこれが弱味となって農家は声を上げづらくなっています。
これらの規制は大麻草が危険であるとの理由ですが、厚労省の調査は一昨年の夏に完了し産業大麻の安全性が確認された後も彼らは規制を緩めていません。
安全な物を乱用者が盗んだところで何の問題もありません。そもそも盗む動機もありません。
調査の最後に「盗難にあうなど我が国の伝統産業に影響を及ぼす事態を避けるためにも~盗難対策等の見直しの一助としたい。」とあります。
大麻草をさんざん悪者にして絶滅寸前にまで追い込んだ張本人がよくこんな文章を書けるもんだと呆れます。
伝統産業として守りたいならその伝統の素晴らしをアピールして栽培農家を募ってどんどん栽培させればいいのです。
しかし厚労省はそんなことは全くしていません。相変わらず大麻草は危険だと主張して規制もそのままです。
厚労省からは大麻草を消滅させたいという強い意志を感じます。あるいはこれまでの失策を認めたくないという身勝手さなのかもしれません。
大麻草は日本を象徴する植物です。大麻取締法は戦後GHQの押し付けで施行されましたが、未だにGHQに忠誠を誓い大麻草を滅ぼさんとするなら厚労省は国賊に等しいのです。
私たちは大麻栽培への規制を一刻も早く撤廃されるよう求めていきます。
高野泰年